解説者のマヌケな口癖
前回、私は「解説者は解説をしていない」旨を批評しましたが、
私はこれを「ね語尾」と呼んでいます。
この「ね語尾」が特に顕著なのがサッカー解説者全般、そして個人的に記憶に濃いのが、大学駅伝の解説を(いつまでもダラダラ)務める瀬古氏です。
彼らの発言はいつも「~ね」で終わります。
そのため、解説者の判断が自分の言葉として完結せず、実況や聞き手への同意確認に流れてしまっているのです🙂
今のは惜しかったですね
いい形でしたよね
ここは決めたいですよね
疲れてきてますよね
こうした言葉は一見穏やかで、そして感じよく聞こえることもあります。
でもコレ、解説ですか?
解説者が本来語るべきなのは、なぜ惜しかったのか、どこが良かったのか、次に何が起きそうなのかです。
ところが「ね語尾」が続くことで、そこへ踏み込む前に言葉が丸く閉じてしまいます。
これは日常会話ならむしろ自然です。
「今日は寒いですね」「これ美味しいですよね」と言えば、相手との距離は縮まるでしょう。会話の潤滑油として優秀です🙂
しかし解説の場で多用されると、その顔は大きく変わります。
つまり「ね語尾」は、断定をやわらげる代わりに、話者の判断の輪郭もぼかします。
だから解説者には禁句と言ってもいいくらい、いわば不適切な表現法なのです。
これも一度や二度なら気にならないでしょう。しかし試合中ずっと「ですね」「ですよね」が続くと、解説者の言葉が解説には程遠い‥うなずき待ちの会話に聞こえてきます😕
ここが今話の核心です。
🟨今のはイエローやろ!
ここで一度話を脇道に持っていきますが、こういう例もあります☕DAZNでW杯を見ていた時、
解説の安田氏が「今のはイエローやろっ!」と唐突に発言しました💦
私は長年サッカー中継を観てきましたが、これには耳を疑いました。
第一この一言、勢いだけで解説として論外です。
ただ画面を見て「カード!カード!」と反応するだけなら、家で観ているオッサンと同じですよ。
解説者なら、そこは「足裏が入っている」「遅れて相手に接触している」「ボールへ行っているように見えても危険な入り方になっている」など、判定の根拠を言葉にする場面です。
それをせずに「今のはイエローやろ!」で終わるなら、解説ではなくただのリアクションです。視聴者が求めているのは叫び声ではなく、なぜその判定になるのかという説明です🙂
これがテレビの前で一緒に観ている友人の言葉なら、自然です。むしろ親しみやすいリアクションでしょう😆
しかし解説席で同じ調子が続くと、話は一気に変わります。言葉は分析ではなく、隣で一緒に盛り上がる感想共有へ寄っていきます😑
「惜しかったですね」「決めたいですよね」と言うだけなら、聞き手はうなずけます。でも、なぜ惜しかったのか、どこを変えれば決められたのかまでは見えてきません。
これが積み重なると、専門家という顔ぶれでも中身はただの居酒屋トークです。ただのサッカーファンの雑談!
🧠語尾が分析を曖昧にする
「今のパスは良かったですね」と言われても、視聴者に残る情報はほとんどありません。良かったことは画面を見れば分かります😐知りたいのは、なぜ良かったのか。
ところが「ね語尾」で終わる言葉は、そこで思考が止まりやすい。
目の前のプレーを一段深く専門家として言語化してくださいよ😌
たとえば「今のパスは良かったですね」ではなく、「今のパスは相手の中盤を一枚引き出してから裏へ通したので、守備側は対応が遅れました」と言えばいい。難しくありません。しかし、感想ではなく分析になります😄
「ここは決めたいですよね」ではなく、「相手のサイドバックが戻り切れていないので、今のうちに逆サイドへ展開できれば決定機になります」と言えばいい。これも難しくありません。願望ではなく、状況の説明です🙂
この差は大きいでしょ?
問題はまさにここです。
🚩背景に見える日本人コミュニケーション
~という感じですよね
これも安田氏の発言ですが、当然彼の専売特許でもありません。
そしてこの言い回し、自分の意見なのにやはり相手(第三者)に同意を求める構図・ニュアンスになっているのですよ💦
自分の発言に対する「責任の所在」をあえて曖昧にし、同調圧力の輪の中に逃げ込む——。これは単なる個人の口癖ではなく、波風を立てずに雰囲気を共有しようとする、極めて日本人らしいコミュニケーションの表れでもあります。
しかし、だからこそ解説の場においては致命的なのです🔥
専門家に求められているのは、視聴者と顔を見合わせて「ですよね」と頷き合うことではありません。安全圏から無難な言葉を投げる姿勢そのものが、解説の質を著しく下げています。視聴者が本当に聞きたいのは「同調」ではなく「鋭いプロの眼光」による独自の言語化であることに、解説者自身が気づくべきなのですよ✨
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