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🌐ニュータイプ覚醒塾

バリスタのよもやま話 第66話

ネットリテラシーの危機



私はサスペンスが好きで、近年は特に韓国作品をよく観てきました📺
たまには日本製も観てみようと思い、いくつか作品を追っていた中で、
先日「鬼女の潜む家」というドラマを観ました。

『鬼女の潜む家』
平凡な主婦が裏で“鬼女”として特定・晒しを行う二重生活を描いたSNSサスペンスで、
現代の匿名社会の怖さをリアルに浮かび上がらせる作品。


そこで、ちょっと気になったことがあります。キーボードを叩いたのはそのためです。

ただし、ドラマそのもののレビューは致しません。作品についても特に言うことはありません。
私が言いたいのは‥‥
観終わったあとに、どうにも残った違和感について☕

「鬼女の潜む家」はただのきっかけです。
肩透かしさせちゃったらゴメンナサイね😝


📺ドラマに潜むリアルな虚像



最近のSNS系サスペンスドラマは、妙に巧みです。

スマホの通知、投稿画面、匿名掲示板、位置情報、晒し、炎上

どれも私たちの日常に密接な素材だから、見ている側はつい「ありそう!」と、ある種の親近感を抱きます。
この「ありそう」がなかなかに厄介なんですよ。なぜなら、作品の中には現実に近い要素と、現実ではかなり無理のある展開が、同じ温度で混ぜ込まれているからです。
つまり、ただの荒唐無稽なフィクションや完全にぶっとんだ設定なら、素直に笑って済むのですが、リアルに見えるフィクションは、時として人々に誤った知識を植えつけることがあるのです。
 
ここが大きな問題でしてね、「鬼女の潜む家」にはそれが顕著に表れているのですよ🤔

🚩リアルに見えるからこその厄介さ

ドラマにSNSの投稿欄やスマホ通知が出てくると、それだけで現実味が生まれます。
だから視聴者は「これは自分たちの生活圏で起こり得る話だ」と感じるのです。もちろん、演出としては非常に効果的でしょうけど。
問題は、そのリアルな皮をかぶったまま、技術的にも現実的にも‥かなり怪しい描写まで本物らしく見えてしまう点にあります。

例えば、位置情報やアカウント情報

これらは実在するからこそ誤解しやすいのです。身近な言葉が出てくるだけで、視聴者は「この展開も現実と同じなのだろう」と受け取りやすい。その瞬間、フィクションは単なる娯楽ではなく、誤解の巣窟への入り口になってしまいますよ😑

🚩本人特定があまりにも軽くて雑

このドラマで特に気になったのは、位置情報・アカウント・実名・住所といった情報が、ちょっと検索すれば芋づる式に出てくるかのように、じつにあっさり描かれている点です。
もちろん現実にも、写真の背景・投稿時間・行動範囲・過去の発言・交友関係などが重なれば、個人の生活圏が推測されることはあります。そこは決して軽視できません。
しかし、現実の特定は本来、断片を集め、照合し、推測を重ねる作業です。行動すれば相当な時間とお金もかかります😶

ところがドラマでは、その過程が極端に圧縮‥いえ、ほぼ削除されているのですよ💦
こんな感じ↓

アカウントを見つけた
位置がわかった
本名がわかった
住所や学校、勤務先もわかった

ちょっとPCを操作するだけで個人情報が次々と湧き出てくるような展開ですからね😓
有名人ですらプライベートな情報は易々と出てこないのに、一般庶民ですよ?あまりにも無理があり過ぎます。

電話番号の扱いも同じ📱
犯人がいつの間にか相手の携帯番号を知っていて、何の説明もなく‥あたりまえのように脅迫電話をかけてくる。けれど本来、そこには「どうやって番号を手に入れたのか」という過程や背景があるはずでしょ?
そういった流れを一切描かないまま、結果だけを都合よく出す。見ていておかしいと思うでしょ?思いませんか?
他人の携帯番号なんて、そうそう入手できませんからね?私の番号、あなたはご存知ですか?🙃

こういう、作り手に都合のいい情報だけが効率よく出てくる展開に、私はものすごい違和感を覚えました。いや、違和感どころではありません。
「異議アリ!」です。

🚩怖さの本質は「あり得そう」な空気

厄介なのは、こうした描写が完全な架空ではないことです。

SNSに投稿した写真の背景から、場所が推測されることはある。
位置情報の扱いを間違えれば、生活圏が見えてしまうこともある。
匿名アカウントであっても、投稿内容や言葉遣い、交友関係、行動パターンから本人像が絞られていくこともある。


つまり、素材としては現実に根があるのです。
だからこそドラマの過剰演出はタチが悪い。現実にあるリスクを扱っているのに、その描き方があまりにも一直線で、しかも超特急だからです。

実際に個人を特定するためには、もっと不確かで、もっと面倒で、もっとグレーな推測の積み重ねです。
そこをすっ飛ばして、アカウントから住所へ一気に到達してしまうと、視聴者は「ネットとはそういうものだ」と受け取りかねないのですよ‥リテラシーの問題で💦

怖さを描いているようでいて、むしろ怖さの仕組みを見えなくしている。


🚩本当に危ういのはリテラシーの低さ

そして私が本当に言いたいのは、ここから先にあります。
ドラマは通常、完全にフィクションです。だから演出上‥どうしても誇張はあるでしょう。例えばこの女‥「DoctorXの大門未知子」なんかね😉

問題なのは、その誇張を見た時に「実際の現実もこうだ」と受け取ってしまう日本人のネット理解の浅さなのです。

ご多分に漏れず、日本人はネットをよく使います。
スマホもSNSも日常に入り込み、誰もが当たり前のように投稿し、検索し、共有している。ただ、ネットというものをしっかり理解しているかというと、そこはかなり怪しい。
写真の背景、位置情報、投稿時間、アカウント同士のつながり。そうした断片がどう組み合わされるのかを考えずに使う人もいれば、
逆に「少しでも情報を晒せばすぐに個人が特定されてしまう」と極端な解釈をしてしまう人も大勢いるのです。しかもかなりの大多数ですよ!

例えば、画面にIPアドレスが表示されたような時にも、それは表れます。
IPアドレスからわかるのは、せいぜい接続している大まかな地域や、利用しているプロバイダ、回線事業者といった情報です。手がかりにはなりますが、GPSのように本人の現在地を示すものではありませんし、住所や個人情報へ直結するものでもありません。
ところが、画面にそれっぽい表示が出ただけで、「場所が割れた」「個人が特定された」と受け取ってしまう人がいる。ここに、日本のネット利用のねじれが表れているのです。

こういった状況下で、
ドラマで「アカウントがわかった、本名がわかった、住所がわかった」と当たり前のように見せてしまえば、視聴者はそれを現実の仕組みとして雑に受け取ってしまう。
怖がりすぎる方向にも、甘く見る方向にも、どちらにも振れやすい。

私がこの作品を観ながらどうにも引っかかったのは、そこなのです🤔

🚩リアルっぽい嘘に、現実認識まで預けちゃダメ

結局のところ、この手のSNS系サスペンスは、現実をそのまま映しているようでいて、実際にはかなり都合よく圧縮された物語です。作品の中では、その現実が物語の都合に合わせて一気に変換される。断片が集まり、推測が重なり、誤認の可能性をはらみながら少しずつ像ができていくはずの過程が、ほとんど省略されてしまう。そこに、私はこの種の作品の危うさを感じます。

現実の怖さは、ドラマのように派手ではありません。むしろ、もっと地味で、もっと遅く、もっと嫌な形で近づいてくるものです。

何気なく載せた写真、過去の投稿、言葉の癖、交友関係、生活圏。ひとつひとつは大した情報に見えなくても、誰かがそれらをつなげた瞬間、本人の知らないところで別の輪郭が作られていく。その不気味さは、画面上で住所が一瞬で表示される怖さとはまったく別のものです。


🌞試される本質の目



私は、こうしたドラマを無くすべきだとは全く思いません。
これに限らずドラマは娯楽として楽しめばいいし、身近な不安を物語にすること自体は悪いことではないです。ただし、それを現実の仕組みとして受け取ってしまうのは危うい。特に、ネットを使い慣れていることと、ネットを理解していることを混同している社会では、リアルっぽい演出ほど絶妙に効いてしまう。知っているつもり、わかっているつもりで見ているうちに、いつの間にか誤った現実認識を刷り込まれてしまうからです。
日本人って、テレビに映るものに弱いですからね😅

ドラマはドラマ。べつに盛ってもいい。都合よく情報がつながっても、物語として必要ならそれは適した演出です。けれど、見る側まで都合よく納得してしまってはいけない。
作品を楽しむことと、描写をそのまま信じることは分けなければならない。そこを分けられるかどうかがネットリテラシーであり、ひいては生きていくうえでの判断力です。

『鬼女の潜む家』を観たうえでの問題提起は、まさにそこ。

作品の出来不出来ではなく、リアルっぽい嘘が、ネットをよく知らないまま使っている私たちの認識に入り込んでしまうこと。ネットの怖さを描いているつもりの物語が、逆にネットの怖さを単純化してしまうこと。
だからこそ、こういう作品を見る時には、少し距離を置いた目が必要なのですよ。

面白がることと、鵜呑みにすることは違う。

その区別を失った瞬間、
私たちはドラマに魅せられるのではなく、ドラマに巧みに誘導されているのです👥



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ぜひ読んでみて!😀

日付: 

ニュータイプ覚醒論 第17章

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