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バリスタのよもやま話 第38話

真の頑固者



前節、👉バリスタのよもやま話 第37話で、頑固についての話をしました。

今話では、本当の頑固者とはどんなものなのかを話します。
そしてまた今話で、オールドタイプというものがどんなものなのか、改めてご理解頂けるかと思います。

🚩頑固ゆえに

これは私が一時、共に働いた日本人男性(当時40代前半)のお話です。

彼は、私が指導者としてお邪魔したカフェに、独立開業希望❔で就労した新人です。
職歴は「清掃員・その他転々」 

経験がない代わりにクセのある人物で、ある意味‥日本人らしく、挨拶もろくにできません💦
私はすでにある種のセンサーが感知したものの、相手が誰であれオープン・フレンドリー、かつ敬意をもって接するのが身上なので、彼にも当然そうしました。

最初こそ穏やかな時間が流れていましたが、次第に問題が発生します。

彼は言われたとおりに作業せず、自己流(自分の価値観)で動くのです。
そしてそれは様々なところで垣間見えるようになります。

さらにはコミュニケーションにおける問題も。

というわけで私は注意するのですが✏


業務中‥流れの中で注意する場合は、いわゆる命令型の指示です。
その時は彼も内心はどうあれ、とりあえず返事をし‥言われたとおりに取り組みます。しかし所詮は上辺なので、時間が経てば元に戻り、改善されるものではありません。

そのようなわけで、時間を設けて議論します。
すると本音が出てくるわけですが、
彼の姿勢として…
  • 言い訳
  • 自身の正当化
  • 論点ずらし
を繰り返し、素直に現状を受け入れません。

やむを得ず就労面の影響をチラつかせると、彼は沈黙します。
(納得しているわけでもないので、やはり改善はありません)


彼は頑固ゆえに自分の非を認められず、頑固ゆえに自分を変えられないのです。

彼自身のやり方で良い結果が生まれるなら‥もちろん歓迎しますが、
コーヒーひとつ見ても‥ろくなもんじゃねぇのデス😓
(そもそも何しに来てんだ?って話ですわ)

この時点で私も店舗オーナーも、彼は難しい(就労継続不可だろう)ことを理解していました。

🚩オールドタイプという性・サガ

この問題の人物は、前節のテーマでもあった頑固に他なりません。

ここでおさらいですが、


📗国語辞典によると「頑固」とは…

かたくなで意地を張ること。わからずやで、押しの強いこと。
なかなか自分の態度や考えを改めようとしないこと。

とあります。

そしてニュータイプ覚醒塾としては、
上記の解説に「修正・改善しなければならない事に気づいていながら」という点を付け加えます。


彼の何がダメだったかというと、この頑固という点に尽きます。

頑固だから素直じゃないのです。
素直じゃないから経験を糧にできません。
経験を糧にしないから成長できない。

なので結局、
仕事をしていても教えたことが活きないばかりか、その場の空気(流れ)をも乱します。その結果、総じて店舗パフォーマンスは悪くなってしまいます。
他のスタッフから非難と嘆きの声が続出するのも当然です。

私にとっても、これほど教え甲斐のない人物は初めてでした💧

仕事ができないだけなら‥いくらでも改善に導けますが、彼の要因はその人間性にあります。
そしてその人間性にこそオールドタイプという厄介な性が潜んでおり、
ここぞとばかりに露わになったわけです。


彼の問題が業務面だけならば、それは決して珍しくない‥よくある事例です。
しかし事例ではなく症例とするのは「性」が出ているからであり、
人間の環境であるかぎりコミュニケーションは避けて通れないところでして。

彼を修正するに至った決定的な点は、そのコミュニケーションに問題があったからです。


彼は自分中心というか、何も考えていないというか、
他者への敬意や配慮がほとんどありません。だから必然的に問題が生じます。

ここで症例です

🚩煮ても焼いても食えぬヤツ

問題の彼はむっつりスケベなタイプで、誰と話すわけでもなく、寡黙に独りで佇んでいるような人物です。
しかし環境に慣れてきたのか、私を含め‥話したことがある相手には積極的に話しかけるようになってきました。

が‥しかし、
この「慣れ」というものが彼を解放し、そして窮地に追い込むことになります。

彼はまともな挨拶ができません。そればかりか、他のスタッフ(彼にとっては年齢関係なく皆先輩)が何かしてくれても、礼をするわけでもありません。
彼がそれなりに立ち回れるのは他のスタッフのサポートがあってこそ。つまり礼節欠如です。
また一方では、相手の話に割って入り、自分が主導権を握るような姿勢を取ってしまいます。(人の会話を征服してしまう!)

これらは私自身も目の当たりにし、他のスタッフからも報告という名の苦情を受けておりました。彼の無礼さに、少なからず腹を立てていたスタッフは多かったのです。

一度彼にそのことを注意すると、
これまでの人生(彼自身の振る舞いで)対人関係で痛い目に遭ってきた‥とのことでした💦

注意されればその場その場で反省の素振りを見せるものの、頑固ゆえに改善はされません。あくまで一時だけ。
おそらく今までがそうだったからこそ、今回も問題を招いているのです。
つまり、痛い目に遭っても何の学習もしていない証明です。
だから繰り返す。


そんなある時、
私と他のスタッフ(Aさんとします)がおしゃべりしながら帰路につこうというその瞬間、彼は突如割って入り、あろうことかAさんを指差しながらプライベートな事に首を突っ込んだのです!しかも何の前触れもなくいきなり。

私は立場上‥彼と最も接していましたが、Aさんは彼とはほとんど交流がありません。だから当然困惑します。
その場は私がうまく流しましたが、他のスタッフも複数おり、その誰もが「なんだコイツは‥」という顔をしたのは言うまでもありません。

彼がそんな行動に出られたのは、私という "話したことがある" 者がいたからです。そうでなければ、彼は寡黙なむっつりスケベです。
もし彼が元からヘラヘラしたお調子者なら、周囲の印象はまた随分違ったでしょうが、いずれにしても全く以て頂けない行為です。

よって私は翌日厳重に注意をしたわけですが…
(業務上の問題もあるのでそれも加味します)


注意をすると、ひとまず『すみません』と謝ります。
しかしその言葉はおろか、態度姿勢も上っ面であり、その場の取り繕いであることはすでに明白。

だから私は一歩も二歩も踏み込んで話をします。

すると彼は本性を出し、応戦し始めます。
『そうなんですけど‥でも』という言い回しを基本に、
言い訳・自身の正当化・論点ずらしを駆使します。

そしてさらにこう言います。

『上から目線だ』
『人徳者のつもりか?』
『白黒付けたがるのはあなたの欠点だ。グレーがあってもいい』
『100%悪いとは思わない。30%くらい‥』
『僕は人を騙したり貶めたりするような人間じゃない』←なんのこっちゃ?

※一例です。

しかし私も引き下がりはしません。
そういった態度姿勢がコミュニケーションにおいて致命的だと指摘すると、

『致命的とは命に関わるってことです、それは話が違いますよ』

と、こうです💦

むしろこういう言動(偏屈で屁理屈が多い)が彼の状況を悪化させます。
私は完全否定の大波で畳み込みますので。もう許さんよ!💥

そして彼は何も言えなくなると…

『考え方の違いですよ』

これを主張し、身も蓋もない展開にします。

考え方の違い(見解の相違)を出してしまうと、
もはや何とでも言うことができ、キリが無いため‥それ以上の議論はできなくなります。これは弱者卑怯者の常套手段です。


この時点で奥で聴いていた店舗オーナーも、あきれて席を立ってしまいました💨


読者の皆様はお分かりになったかと思いますが、
この場面では、私がはるか上の立場で説教しているのです!
彼の親に代わって教えているんです!(教育されてないようですから)

彼の在り方(反抗)はおかしいでしょ💨

こういうのを、
煮ても焼いても食えぬヤツ と言うんです!


私は彼とのあらゆるやりとりで、

だからっ!
だからね!
ちょっと待て、話を聞け!
いいですか!

というフレーズを何度用いたかわかりません。
そのくらい物わかりも悪く、話にならないのです。

議論は打ち切り。
時間は有限ですし、説いても無駄なのは充分にわかりましたので。
それに、それ以上続けると私は彼を半殺しにしてしまいそうでしたから💣


結果的に彼は退職になりましたが、今後も変わらないでしょう


☕🍰🍨

いかがでしょうか?

これが頑固の一症例です。
皆様のご縁(職場他)にもいるでしょうかね、こんな人。


前節でも触れましたが、
頑固には、必ずプライド(自尊心・クソ意地)が基にあります。
自分が常識で正しく、そして尊いから、他人の声に耳を傾けません。シャクに障るからです。
だから相手への敬意も失い、礼節も蔑ろにしてしまうんです。
今の自分(現状の自分)を護るのに精一杯だから、殻に閉じこもってしまう。
ドラクエで言えば、さしずめ「アストロン」といったところ。(鉄の塊となり、何物も受けつかない!)

こういう人、日本人には本当に多いです❗❗

くだらないプライドさえなければ、人間関係はうまくいき、仕事もうまくいきます。
それだけにとても残念です。
プライドなんて1円の価値も無いんですから。


この症例では問題の人物が徹底抗戦の姿勢を取りますが、
なぜそうなるのかは、プライドが突っつかれ自己防衛が働くからです。
弱くて何もないからこそ、必死に抵抗するんです。

ただの口論なら‥まだ10歩くらいは譲れます。
しかし、ただの口論ではありません。

繰り返しますが、
私は指導者かつ完全に上の立場にあって注意をし、説いているのです。(年齢も上です)
上から目線がどうとかありましたが、何を言ってやがるんだか。
(下から物申したら逆に気持ち悪いと思いますが、いかがでしょう?)

言うまでもないことですが、例えどんなに悔しかろうとも、この場面での反抗は許されないことです。悪いのは彼自身なのですから。


日本人は社会に出ると原則学びません。そして同時に、叱ってくれる人も激減します。
だから40歳を過ぎてもプライドばかり高くて、何もできないような人が存在してしまうのです。実際そういう人は思いのほか多いですよ。
大手の企業戦士も退職してしまえば無力な中高年‥というのは普通にザラです。(会社に護られていただけなので当然といえば当然です)

症例の男性はこれからも学ばないでしょうから、60歳を過ぎた頃には本当にわからずやの性悪ジジイになるのは必然かと。そうなれば誰からも相手にされません。
そう思うと不憫でなりません。


日本人は素直な人も多いですが、
なぜかプライドがとてつもなく高い国民性なので、程度の差こそあれ、誰もが頑固な気質を抱えています。

自分の中にプライドを感じたら、要注意です。


注意されたり叱られた時、
そこでどう出るかで人の価値は決まります。
大きくも小さくもなるんですよ。


Meister CZ
🌱🌲🌳🌿🍀

💁
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